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法律相談その35:生命保険金は遺産なの?

  生命保険文化センターの「生活保障に関する調査」によると、約8割の人が生命保険に加入しているとのことです。たとえば、夫を被保険者、妻を保険金受取人と指定して夫が生命保険契約を締結していましたが、夫が亡くなり、相続人が、妻および子ども1人であった場合(法定相続分は各2分の1)、生命保険金の扱いはどのようになるかご存知でしょうか。
 この場合、生命保険金は、保険金受取人である妻の固有財産となり、遺産には含まれません。すなわち、上記事案で、4000万円の生命保険金が出ることになった場合、妻が4000万円全額を取得し、子どもは生命保険金を受け取ることができません。
 しかし、仮に保険金受取人が亡夫である場合には、生命保険金は遺産に含まれますので、4000万円の生命保険金は、妻が2000万円、子どもが2000万円ずつ取得します。
 したがって、生命保険金の受取人が誰であるかによって結論が異なりますので、遺産分割の際には生命保険金の受取人を必ず確認してほしいと思います。
 なお、生命保険金は保険金受取人の固有財産となりますから、特別受益(遺産の前渡し)にも原則的には該当しません。ただし、保険金受取人である相続人とその他の相続人との間に生じる不公平が著しい場合には、例外的に生命保険金が特別受益(遺産の前渡し)と評価されることもあります。
 遺産分割は法律的に複雑になる場合もあります。今月は相談料が無料ですので、気軽にご相談に来ていただきたいと思います。

大沼 邦匡弁護士(倶知安ひまわり基金法律事務所)

日時: 2012年9月 5日 13時30分
 

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