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法律相談その13:認知症の親の財産管理

Q.父親が認知症になりましたので、介護施設に入所してもらいました。その後、入所まで一緒に住んでいた兄が、父親の通帳から勝手にお金を引き出して自分の事業費に充てていることがわかりました。このことを兄に問いただしましたが、「自分が今まで面倒を見ていたのだから、別に問題ない。」と言われてしまいました。このようなことが法律的に認められるのでしょうか?

A.父親が認知症になったとしても父親の財産は父親のものですので、父親以外管理処分することができないのが原則です。「面倒を見ていたから」という理由だけで兄が勝手に使用することはできません。
ただ誰も使用できないとすると、設例のように父親を施設に入所させるときでさえ父親のお金を使用することができなくなってしまいます。
そこで、法律では判断能力のあった時に父親との間で任意後見契約を締結することを認めています。この契約を締結していれば、父親の判断能力がなくなったときに父親の財産管理に関する権限が認められます。仮にこの契約を締結していなかったとしても、家庭裁判所に成年後見人の選任を申し立てるという方法があります。この成年後見人も父親の財産管理の権限が認められています。
ただ、後見人はあくまで父親の利益を保護するために存在するのですから、設例のように後見人が営んでいる事業のために父親の財産を使用することはできません。

佐々木 将 司(岩内ひまわり基金法律事務所)

日時: 2009年4月15日 13時21分

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