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法律相談その38:金銭債権の強制執行

Q.<Aさんの相談>
 私は、貸金業者甲社に対して過払金の返還を求め、200万円を返してもらう勝訴判決をもらいました。ところが、甲社は、判決が出たにもかかわらず、200万円を払ってきません。どうしたらよいでしょうか?

   <Bさんの相談>
 私は、乙氏から裁判を起こされ、1000万円を支払えという敗訴判決を受けました。しかし、私には現金も預金もなく、自動車や不動産等の財産も一切ありません。アルバイトはしていますが、勤め先は頻繁に変わっています。とても1000万円を支払える状態ではないのですが、この先どうなるのでしょうか?

A.債権者は、金銭支払いを命じる判決が確定すれば、債務者の財産に対して強制執行をして金銭の支払いを受けることができます。ただ、債務者に財産がまったくない場合や、どこにどんな財産があるのかまったく分からない場合は強制執行によっても金銭の支払いを受けることは非常に困難です。
 Aさんのケースでは、財産状況が悪化し続けている貸金業者が多いため、甲社の経営がほとんど破綻している場合も考えられますが、その場合は強制執行をしても費用ばかりかかって回収できず、かえって赤字になる可能性もあります(過払金の回収を急いだ方がよい一因でもあります。)。
 Bさんのケースでは、Bさんに預金や自動車、不動産がない以上、債権者(乙氏)としてはBさんの給与債権を差し押さえて強制執行するほかありません。この場合、乙氏は、Bさんの勤務会社が変わる度に会社を突きとめる必要がある上、差し押さえることのできる給与債権にも上限が設定されています。
 ただ、Bさんとしては、毎月給与債権の一部を差し押さえられると生活できない可能性もあるため、破産・免責による経済更正を検討する必要もあります。

畠山 興一弁護士(岩内ひまわり基金法律事務所)


日時: 2013年2月 6日 17時00分
 

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